稽古日誌

呼吸法

前回、自然歩行についてお話しました。補足ですが、型も試斬の時も同じです。
今回は、呼吸法について説明します。
型・試斬に入る前に、前回お話した自然体・居合腰の状態をとります。息を、吸うー吐く・吸う・意識を丹田に落とします。鼻から2割程度息を吐き型・試斬に入ります。
意識は、丹田から刀の切先に乗せ斬るとき、鼻から息を吐きます。型が終わるころ、3割程度息が残っているのが理想です。あまりにも、動作が多い時は、動作の中で息を吸います。
斬る時、息を吐くことにより力まずに刀を扱えるのです。鍛錬しだいで、一呼吸で八刀程度はできるようになるでしょう。
納刀の時も同様で、刀を鞘に向けて動かしている時に息をすいます。鞘・刀を引く時に息を吐きます。こうすることにより、力が抜けて納刀がスムーズになります。

型歩行

久々の稽古日誌です。
最近、型稽古の最中弟子たちに指導した事を、説明します。弟子たちの、型を始めるときの初動時、肩が動いたり腰が微妙に動いたり様々です。
型の初動作時の第一歩目ですが、体の重心を一歩目の反対側に移しておくのです。こうすることにより、第一歩目が自然に出すことができます。
細かく説明すると、まず居合腰で自然体にたちます。このとき、第一歩目の逆の足に重心を移し足の裏で地面を掴みます。この状態から第一歩を出すと自然に足が出ます。自然歩行ですが、腕は動かさず上半身の力を抜き、足の裏(親指の付け根)で地面を蹴って歩きます。足の外側のラインは、床の板目と平行です。
これが、自然歩行です。習得するまで時間が必要かもしれません。

稽古日誌「居合斬り」

今回は居合斬りについてです。
それでは先生お願いします。
正面の敵に向かい、正座して水平斬、続けて袈裟を斬る技です。
まず、正面の藁に斬間(右膝立ちして水平を斬るときに物打ちにて斬れる間合い)をとって正座する。
・両足つま先立ちして鯉口を切り、右膝立ちし(この時刀身の三分の二程抜けている)居合い抜きにて水平斬り。
・しっかりと鞘引きをし、切っ先が鞘から出るや否や右手首を使う。また、同時に小指、薬指、中指、人差し指(同時に親指)の順に握りこむ。
・この動作を藁に斬りこむ直前で終わらせ、柄頭と切っ先を結ぶ線が己の臍に向いていること(もし臍に向いていないと柄斬りとなり刀が戻されるようになってしまう)。
・藁に斬りこむやいなや、鞘を握っている左手と斬り抜ける右手を胸筋を開いて斬る。
※斬りやすくするためのポイント
①藁の位置  己の右膝の前に置く
②体さばき  正面より左に右膝を立て腰の捻りを使う
③鞘使い   鞘を45度から水平近くに倒してまた、十分に鞘引きをし刀を速く抜くこと

稽古日誌「居合専用刀」

閑話休題 PARTⅡ
試合場などでよく尚士会員の使っている刀について質問されます。
実は、先生の刀はもちろん会員の刀もほとんどが先生が製作されたものです。
熊谷師範は斬りに重点を置き、刀操(ソフト)と斬るための刀(ハード)の両面から長年研究をし稽古をしています。従来の居合刀の斬れ味、使い勝手に疑問をもち、最良の居合刀を目指し、自ら刀の形状(反り、重ね、身幅、長さなど)を刀匠に指定注文して、打ち下しの状態から研いで斬るための刃をつけています。研ぎ師の寝刃では、新聞巻きの六段斬りは難しいものです。武家研ぎが適しています。
拵えも使いやすく丈夫なものを追求し、柄下地、柄巻き、金物、鞘にまでおよびこれを製作しています。
-まずは柄の握りやすさ、使い勝手、刀の斬れ味を体験してみてはいかが!-
刀操についても、体さばき(足、腰、背骨、手首指などの使い方)刀の使い方(スピードの出し方、強弱など)、刀の各所の構造と意味を理解しての使い方を研究しています。
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抜刀道尚士会-尚士館

稽古日誌「抜き斬り・居合抜き」

稽古日誌 基本の基本12 【抜き斬り・居合抜き】 
暑さに負けずどんどん行きまっす!
またまた熊先生どうぞ!
まず敵を柄で捕らえます。例えば蛇が蛙をにらむように、猫が鼠を見据えるように、居合は鞘の内というように序破急にて抜きます。始めはゆっくりと相手の動きを観てタイミングを計り、またゆっくりとした動きをから素早く動くことで相手を撹乱します。相手を驚かさず、物打まで抜いたら素早く抜きます。
栗形が帯に当たるまで鞘引きして(腰を回転させてもよい)、鞘離れしたら指を握り込み(小指、薬指、中指の順)、切っ先に意識を持ち、走らせるようにして斬りつけます。
※抜きつける時、鞘を鳴らす人がいますが、刀が完全に鞘離れするまで指を握り込まないようにします(斬り急がない)
※抜刀する際、鞘を傾けるのは良くありません。抜きやすくはなりますが、太刀筋を読まれてしまいます。