稽古日誌「左手の使い方」

稽古日誌 基本の基本11 【左手の使い方】
暑さに負けずに続けて書き込み!
それでは熊先生どうぞ!
左手は刀操における舵取りです。袈裟を斬り終えたとき、左手首がオチョコになる場合には、二の太刀が使えず、また敵の刀を払えないため、刀が止まりにくくなります。このオチョコ手を直すには、薬指と小指をしっかりにぎりことが大事です。
また、柄においては、斬りに入る直前まで右手、左手、十指はゆるめておき、斬るものの抜けるところにあわせて、握り締めるようにします(目付けも意識は斬り抜けるところに置きます)。
つまり、斬り抜けるところが最も早く刀が動くようにするのです。
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稽古日誌「複数の敵」

稽古日誌 基本の基本10 【複数の敵】
最近少々サボり気味です。暑さに負けず気合を入れましょう。
気合だ~!それでは熊先生おねがいしまっす!
仮想の敵なしに、型・試斬を行う人がいますが、敵を想定しないで型・試斬をしてもなんら意味がありません。演武ではなく演舞になってしまいます。また遠山の目付で説明したように、仮に一人の敵を想定した場合でも、前後左右に敵がいないかを気遣い一人の敵に向かうのです。複数の敵の場合には斬り急ぎやすく、目付を忘れ刀が先行しやすいので注意が必要。
[動作]
敵の数、位置、距離、武器の種類・長さ、足元、環境(自然の状況、風、雪、太陽など)敵の力量を瞬時に確認。一人目の敵に①目付②足さばき③体さばき④刀の順で行う。二人目、三人目も同様。
[リズム」        1人目            2人目         3人目
            1(ワン)          1(ワン)
            1(ワン)          1,2(ワン・ツー)
            1,2(ワン・ツー)    1,2(ワン・ツー)
       ※1,2,3(ワン・ツー・スリー) 1,2,3(ワン・ツー・スリー) このリズムは失敗が多い

稽古日誌「基本の基本」

尚士会稽古日誌 基本の基本9


久しぶりの稽古日誌です。それでは熊師範お願いします。
早速ですが、弟子達の稽古を見ていて5月の大会に向け気になるところを2点ほど。
①刀を止める。
斬った後の刀が上手く止まらない。斬った後、刀がバウンドし、止まらないでいるようなので、刀を振りっぱなしにしているのではないでしょうか。刀を振った後臍に向かって柄を少し引くと上手く止まります。力んでいてはこの動作は難しいでしょう。肩腕の力を抜き腕を内側に絞り刀を振った後、柄を臍に向かい少し引く。刀はピタリと止まります。何度もゆっくり行い体になじませることが大事でしょう。尚士会では藁だけでなく新聞を巻いたものも使いますが、この新聞を藁に見立てて、新聞の間隔を10cm程度にし2本立て、隣の新聞に当たらないように、一本づつ左右袈裟に斬る練習がよい稽古になります。
②臍前で止める
もう一点は、袈裟で斬った後、柄が臍の前にこない。また、左手がお猪口手(手首が伸びきった状態)になっている。この状態は、正対して刀を触れていないことがわかります。柄が臍の前にきていないのは、肩が突っ込んで斬っています。お猪口手は、前に向かって斬っておらず、切っ先が膝の高さでとまりません。この状態では、二の太刀を繰り出すことや、受けの太刀ができません。

忙しい3月

3月は年度末で決算、確定申告もしなければならない季節。
尚士会会員もいそがしくてブログネタも枯渇気味。
代わりにといってはなんですが、先日伊豆に行ってきた写真を載せます。
伊豆ではもう桜が咲いていました。睡蓮もきれいでした。
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風邪には気をつけよう

雪よ降るな!


2月に入って寒い日が続いております。
雪が降ったりなんやらで稽古も中止になってしまったり、ろくなことありません。
また、明日も雪が降るかもしれないなんて天気予報では言ってますが、
とにかく降らないことを祈るのみです。
皆々様方も風邪には十分お気をつけなされい。