今回は少々専門的になりますが、刀の研ぎについてご説明します。武士たるもの己の刀はいつも斬れるようにしておきたいものです。それでは熊先生お願いします。
■下地研ぎ
鍛冶とぎ、刃こぼれ,成形に用います。砥石はセラミック製の方が落ちやすいので使い勝手がよいでしょう。
一枚目は180番程度の砥石を使い横に研ぎ 、次に斜めに研ぎます。このときに先に研いだ横の目が消えているようにします。またこの段階でしっかりと刃を立てておきます。
二枚目は400番程度の砥石をつかい同様にとぎます。
■中研ぎ
三枚目は800番から1000番
四枚目は1500
■仕上げ研ぎ
五番目は2000番
斬り用の研ぎとしてはここまでで充分でしょう。ただし研ぎっぱなしの状態で砥石目が残っていますので、さらに2000番の木っ端砥石を使っても、また内曇を使ってもよいでしょう。
*砥石は全面を満遍なく使い,片べりしないようにする。
*刀をしっかり持って手の内がぶれない様にし、刀のどこに砥石が当たっているかを意識する