尚士会日誌 遠山の目付

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尚士会稽古日誌 基本の基本2「遠山の目付」


基本の基本シリーズの第二回目です。今回は「遠山の目付」についてです。では先生お願いします。


前回の稽古の成果があってか弟子達の腕の力がだいぶ抜けてきた?ように思いたい。さて、今回は前回の稽古で説明しなかった遠山の目付を指導することにします(熊ちゃん先生談)。


遠山(えんざん)の目付(めつけ)とは、ただ遠くを繰るように目付をするのではありません。稽古では型・試斬を問わず実践します。それは常に相手つまりターゲットがいるからです。この敵に遠山の目付を用います。


〈基本説明〉相手の肩越しに視線を合わせそこを中心に相手の全体周辺全てを見ます。なぜこのような見方をするのかというと、相手のフェイント、動きを見抜くためです。刀はフェイントを使い斬り込んできますので見ていると斬られます。実戦では、逆足で切り込んできますので足をみていてもフェイントにかかります。目は口ほどにものを言うというだけあって、目をみていると相手の誘い込みにはまってしまいます。


それゆえ相手の肩越しを中心に相手全体をとらえます。斬りこむ一瞬の肩の動きは隠せないからです。この目付で、前方の敵に7割気を集中させます。残りの3割は、後方1・右斜め後方1・左斜め後方1に気を集中させます。この状態より遠山が円山になります。ボーッと見ているようですが、ここまで集中しています。相手は後方をとりたくて仕方ありません。でも、後方を取りにきた相手には、誘い込みのカウンター待っているのです。


武芸者の後ろを取るなどと考えぬほうがよいかもしれません。何が飛んでくるか予測不可能だからです。(稽古ではここで弟子達に前後の敵を同時に斬る技を参考までに見せました)


 

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