尚士会稽古日誌 2007年9月9日


今日は抜刀一(平野)、抜刀二(雨宮)さんに全日本抜刀道連盟〈初伝型〉の指導から始めました。抜刀一さんの初伝型は緩急・序破急の使い方まだまだ。そこで、型の中での力の抜き方と入れ方の伝授!!


一刀目を振り終わり刀を止めたら、力を抜き次の動作につながるよう体勢を整えるのが重要。試斬・技斬のときも同じ。すぐに二刀目に入れるよう力を抜く。このことをよく学ぶために型に取り入れ意識して稽古すること。特に正眼に構えたときは、左手の小指・薬指・中指で刀を持ち、右手は十分に柄にかぶせ手の内がゆるまないよう添えること。抜刀一さん理解したようです?


ここでもうひとつ伝授!!


刀を持ったとき、右手人差し指が触覚の役割をします。刀と体と一番近い接点は人差し指です。人差し指で線を引くように斬ります。特に水平を斬るときは手の甲が上に向きます。刀をもたなくても手刀で、どこでも稽古できます。抜刀一・抜刀二さん、目から鱗の様子。


この後試合に向けて、試斬藁斬り(技斬:水返し)の斬り方、意識の持ち方を抜刀二さんに伝授


まずは、逆袈裟。斬り角度、斬り終わったときの体の状態・刀の位置を修正。ふむふむ・・・、逆袈裟にスピードが出てきました。次に!返す刀での水平斬り。腕のたたみ方伸ばし方を伝授。抜刀二さん理解した様子。さらに技斬時の意識の説明。


〈一刀目の意識〉二刀目は考えず一刀目の逆袈裟を素早く斬り抜く。目付けは藁を切り抜ける位置。一刀目逆袈裟、フィニッシュ時右手のゆるみに十分注意。藁が立っていることをしっかり見て、二刀目の水平を斬る。抜刀二さん、見事成功。きれいに斬れました。抜刀二さん、初めての技斬に興奮冷めやらぬ様子。このことを肴に祝杯をあげたい気分でした。


熊ちゃん先生からの一言 -力を抜くことの大事さ-


上手な人は茶巾絞りで握ります。生卵を持つように柄をフンワリと握ります。右手は柄と手が45度になるようにして菱(目釘のところ)に親指の腹が触れるようにし、人差し指も反対側の一番目の菱とし、他の指はひっかけるように指で握ります。力の入れ具合は、小指・薬指・中指の順ですが、斬る瞬間以外はほとんど力を入れない。左手も同様ですが、右手よりやや力をいれ、左手の小指・薬指・中指で刀を支えるのがよい。→次回につづく・・・。